かーちゃんが
- Day:2020.09.18 02:31
- Cat:日々の事
かーちゃんは おでんのはんぺん 汁多めで 診察まで一時間 ゆっくりと あれやこれや話す
待合室に戻る ここは抗癌剤治療専門病棟 と言うことは ここに居るのは全員癌患者
すごい人数 抗癌剤治療でこの人数 放射線まであわすと んー 癌 ほんとうに特別でない
60歳すぎが 大方だけど 40歳くらい 中には30代 けっこういる 大変だ
付き添い 患者 さんが 大勢のこの室 息苦しさ憶える 見ぬよう 聞かぬよう しているけど
頭が 勝手にまわってしまう 痛々しい方も多く 下を向いてた 仲良しそうな ご夫婦
奥さんが 帽子かぶって お痩せになって 旦那に寄り添って 頭を肩によせて
んー 何食べても 美味しくないんだー 旦那 治療終わったら 美味しくなるって
なんか 自分達見てるみたい さっきまで はんぺん 美味しいて かーちゃんは 言ってたけど
眉毛までなくなって 足が浮腫んで 歩けない 40代の男性 一人で車いす 寂しそう
一人 想いめぐらせてる感じ 声なんか掛けられない そうしてる間に 診察室によばれる
担当の先生 一週間 自宅でどうでしたか あれやこれや 食べれるようになった 武勇伝
血液検査 栄養状態もいいです こんな感じで 二週間に一回 何かあったら すぐに連絡ください
緊急体制シフト してるので 何時もながら 安心感のある病院 付き添い終了 抗癌剤室へ
入るまで 側に居て 終わったら 携帯に じゃっリラックスして 3~4時間の抗癌剤投与
待合室はなれ 私は 病院の前の海へ お茶もって 拾い物袋もって アイデアノートもって
砂浜の 大きな流木に腰掛け しばし ぼーっと 波間には 健康そうな サーファー
人生は 悲喜こもごも ひと月前までは人生の地獄 どん底 今は ちょっと希望が みえて
頑張ろうて 待合室はちょっとつらい みんなの気持ち 吸いこんじゃう ちょっと 海に放出しないと
前向きな 茂美にたすかる 普通末期がんで 手が付けられないと 宣告されたら
気の弱い 人なら 廃人になっちゃう 助かるよ 茂美 でも 本気で完治できる気がしてる
体中の ミクロマンに やっつけろ と 指示だしてるんだって 私の不治の肝炎が治ったて聞いて
自分も治ると信じてる 体てほんと 免疫力でコントロールされてるんだ だから ストレスから
遠ざからないと ご機嫌さんで 美味しい物食べて 笑って ミクロマンに元気送る それだけ
自分にできることは あとは 人生の思召し 病になったら 受け入れ 人生ととのえよう
悔いないよう 納得できるよう 残りの時間 大切に 私だって 上手く生きて 20年
体の ガタ が ちゃんと残りの時間予感つげる 犬や猫 飼っていて 何度もみとって
おんなじ ちゃんと 順調に 老いる 部品いたんでいく 目の前のサーファーだって
そんな事 思いながら ボーっと 一時 ビーチコーミング 流木や 石や 面白い物
二時間くらい 一汗かいた 重いな この浜は 小さい 平たい石が 丸いボタン位の石が
ちょっと 拾って 持ってかえろう 穴をあけて ボタンに 石のボタン MOSSの服に
神様からの 私への ご褒美 かな 小さい いい事 こんないい事が 身に沁みる
そうしてる うちに 電話 もうすぐ 終わるよ なんか 説明一緒にて 看護婦さんが
わかった じゃっ 待合室までいく 二日間かけて入れる 抗癌剤 自宅で外して 処理
その手順の説明 可愛いい 優しい看護婦さん お世話様でした じゃ 会計して
薬 もらって 飲み物やら買って おでんの 大根を かーちゃん食べる 私 春巻き 肉まん
帰り道 お目当ての リサイクルショップよって 石の磨り機の壊れたやつ お店の敷石に
お待たせ 15分 ちょっと安くしてもらった ありがとう 帰ろう 小さなご褒美 また一つ
ゆっくり 安全運転で 気分大丈夫? 大丈夫 かーちゃんから ありがとう と
なに 言ってんだい あったり前田のクラッカー 富める時も 病める時も て約束してる