かーちゃんが

今日は 外来の抗癌剤治療 血液検査 待ち時間で海の見えるラウンジで 私はコーヒー

かーちゃんは おでんのはんぺん 汁多めで  診察まで一時間  ゆっくりと あれやこれや話す

待合室に戻る ここは抗癌剤治療専門病棟 と言うことは ここに居るのは全員癌患者

すごい人数 抗癌剤治療でこの人数 放射線まであわすと  んー  癌 ほんとうに特別でない

60歳すぎが 大方だけど  40歳くらい 中には30代 けっこういる  大変だ 

付き添い 患者 さんが 大勢のこの室  息苦しさ憶える 見ぬよう 聞かぬよう しているけど

頭が 勝手にまわってしまう  痛々しい方も多く 下を向いてた  仲良しそうな ご夫婦

奥さんが 帽子かぶって お痩せになって 旦那に寄り添って 頭を肩によせて

んー 何食べても 美味しくないんだー  旦那 治療終わったら 美味しくなるって

なんか 自分達見てるみたい  さっきまで はんぺん 美味しいて かーちゃんは 言ってたけど

眉毛までなくなって 足が浮腫んで 歩けない 40代の男性  一人で車いす  寂しそう

一人 想いめぐらせてる感じ   声なんか掛けられない   そうしてる間に 診察室によばれる

担当の先生 一週間 自宅でどうでしたか  あれやこれや  食べれるようになった 武勇伝

血液検査 栄養状態もいいです こんな感じで 二週間に一回  何かあったら すぐに連絡ください

緊急体制シフト してるので  何時もながら 安心感のある病院  付き添い終了  抗癌剤室へ

入るまで  側に居て 終わったら 携帯に  じゃっリラックスして  3~4時間の抗癌剤投与

待合室はなれ 私は 病院の前の海へ  お茶もって 拾い物袋もって  アイデアノートもって

砂浜の 大きな流木に腰掛け  しばし ぼーっと  波間には 健康そうな サーファー

人生は 悲喜こもごも  ひと月前までは人生の地獄 どん底  今は ちょっと希望が みえて 

頑張ろうて  待合室はちょっとつらい  みんなの気持ち 吸いこんじゃう  ちょっと 海に放出しないと

前向きな 茂美にたすかる   普通末期がんで 手が付けられないと 宣告されたら

気の弱い 人なら 廃人になっちゃう  助かるよ 茂美    でも 本気で完治できる気がしてる

体中の ミクロマンに やっつけろ と 指示だしてるんだって   私の不治の肝炎が治ったて聞いて

自分も治ると信じてる  体てほんと 免疫力でコントロールされてるんだ  だから ストレスから

遠ざからないと ご機嫌さんで 美味しい物食べて 笑って  ミクロマンに元気送る それだけ

自分にできることは  あとは 人生の思召し  病になったら 受け入れ  人生ととのえよう

悔いないよう  納得できるよう  残りの時間  大切に  私だって 上手く生きて 20年

体の ガタ が ちゃんと残りの時間予感つげる  犬や猫 飼っていて 何度もみとって

おんなじ  ちゃんと 順調に 老いる  部品いたんでいく     目の前のサーファーだって

そんな事 思いながら ボーっと  一時   ビーチコーミング  流木や 石や 面白い物

二時間くらい  一汗かいた  重いな この浜は 小さい 平たい石が 丸いボタン位の石が

ちょっと 拾って 持ってかえろう  穴をあけて ボタンに 石のボタン  MOSSの服に

神様からの 私への ご褒美 かな  小さい いい事   こんないい事が 身に沁みる

そうしてる うちに 電話   もうすぐ 終わるよ  なんか 説明一緒にて 看護婦さんが

わかった  じゃっ 待合室までいく 二日間かけて入れる 抗癌剤 自宅で外して 処理

その手順の説明  可愛いい 優しい看護婦さん  お世話様でした  じゃ 会計して

薬 もらって 飲み物やら買って おでんの 大根を かーちゃん食べる  私 春巻き 肉まん

帰り道 お目当ての リサイクルショップよって 石の磨り機の壊れたやつ  お店の敷石に

お待たせ 15分 ちょっと安くしてもらった  ありがとう  帰ろう  小さなご褒美 また一つ

ゆっくり  安全運転で  気分大丈夫?   大丈夫  かーちゃんから  ありがとう と

なに 言ってんだい   あったり前田のクラッカー   富める時も 病める時も て約束してる