終いの住まい

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息子 時間をみつけ 手伝いに? 様子見に?  午後三時 九重と言う 館山の一つ先の駅に

無人駅 見てみたかったとか  本当かなー  迎えにいって 道すがら 牧場で ソフトアイス食す

牛の 臭いかぎながら 人なつこい 兄弟猫 なでながら  あーだ こーだ   楽しいね

そのまま  夕日見に  根元海岸  ボゴダ で コーヒー オーダーして  待ち時間

海岸で  流木拾い  そう言えば  私 いつも 拾い物ばかりで  夕日見てないな

陽もくれてきて  オドヤで買い物  夕食の支度  安い魚買って  すり身にして  ダンゴ

鍋だ  鍋だ   タカベの刺身を生昆布に巻き 30分 即興料理   息子つくる

なんだ  えらい美味い   息子 鼻 高々  ワイワイ 親子 水入らずで 夕食

明日の 日当をかけ 将棋勝負   ハンデたっぷり貰うも  完敗  倍の日当 二万円なり

どうせ かーちゃん 小遣わたすから  同じだ  と 私 うそぶく     楽しいひと時

翌日は  朝から手伝い  朝食は当然おじや  鍋の残り汁の おじや

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手元 いると 作業はかどるわー   んー   次 ペンキ塗りね  まじめに  まじめにだよ

ねん押さないと  危ない息子   他人の言う事 聞かない きかない

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いい色じゃん  何か 意図的なムラ 感じるけど  まっいいか    性格 一緒

夕方 五時に館山駅前で  怪しげ カレーショップ 十万石 で 夕飯  微妙だね

今時 エロ本 置いてある 店  稀少価値だよね   などと 言いながら

バスに 乗った 息子 見送り   かーちゃん と  終いの住まいに もどる

親子の ひと時  本当に 大切だよね   一緒に過ごせる 時間て  少ないんだよ